マイホに行ってみたら
絶対打たないと心に決めマイホに美容室の帰りに寄ってみた。
入ってすぐ悪魔が囁きはじめたよ。
「時間ないから1万円だけで打っちゃいなよ」って。
「財布に1万しか入ってないから大丈夫、1万でやめれるよ」って。
そしたら、あたし普通に拒否することなく
「そうだね。財布の1万円だけ打っても大丈夫だよね。時間ないし当たっても困るから、1万円だけ遊んで帰ろう」って決めた。
で、とりあえずトイレへ・・・
でね、あれ?って思ったの。
2017年打たないって家族に約束したよね?って。
だけど、そこでも悪魔が囁いた。
「1万円で帰ればバレないって」
「たしかにバレはしないよね・・・」
まぁ、いいやとりあえず一回落ち着こうと思って、パチンコ通路の突き当たりにある椅子に座った。
座ってボーッと打ってる人達を見てたんだ。
そこでね、女の人が打ってる姿が目に止まって、パチンコの回ってる台も良く見えたから、そのお姉さんを自分だと思って、自分がその台を打ってるんだと思いながら見てた。
そしたらね10分くらいしたら激アツなリーチに発展していったの。
もう、自分が打ってる感で見てるから結構ドキドキ、当たれーとか心で叫んでたw
そしたら見事大当たり、それもST突入!
お姉さんもホッとしたのか、タバコに火をつけて感無量の一服しながらの大当たり右打ち玉ジャラジャラ。
そして大当たり画面も終わり、140ゲームの確変画面に。
140・・まだまだ大丈夫 100・・まだまだ100これからこれから 70・・そろそろ当たってほしかも 50・・・まだ50あるけど心臓に悪いからもうきて 30・・まさかST引いて駆け抜けてとかないよね? 20・・ウソでしょ? 10・・はぁぁぁぁ?! 5・4・3・2・1 終わり。
やっとやっときた大当たのSTがまさかの駆け抜けて単発終わり。
お姉さんの心の中の悔しさとかムカつきさとか、悲しさとかぜーんぶ背中しか見えないけどわかってるよ(*´-`)
あたしも何度も経験してるから。
ファイトって心の中で応援しながらお姉さんの背中とお別れしました。
そして次にスロットコーナーに。
絆、相変わらず大人気だったよ。
絆の後ろの椅子に座って見てたら、ちょうど打ってるお兄さんが1万円をサンドに投入したから、つかさず私は携帯のタイマーをセットオン!
1万円がホントにどのくらいでなくなるのか計ったことなかったからね。
途中当たっちゃったらタイマー止めて帰ろうと思ってた。
で、見事お兄さん1万円ノー当たりの駆け抜け。
そしてタイムはなんとなんと21分50秒。
1万円が22分弱で無くなっちゃった(*´-`)
お兄さん、片手でうまいこと財布からまた1万円出して投入してたけど。
1万円稼ぐのにヘトヘトになって1日がかりなのに、スロットではたったの22分弱。
わかってはいたけど、目の当たりにしてみると衝撃的だった。
明日もバイト。
昼間7時間働いて1万円って普通より割りがいいバイトなんだと思うけど、22分には負けるわぁー。
そしてお兄さんの背中に、使いすぎるなよ!と心の中で思いながらお店を後にした。
でね、そっから。
車で家に帰ってる途中、なんか自分が嬉しかった。
1万円使おうとしてた。
あのままもし使っていたら、今帰りの車の中では後悔でいっぱいだと思う。
2017年打たない宣言はあたしにとってすごく重要なことだったから。
パチンコスリップはいくらでもやり直すことはできるけど、2017年打たない宣言はやり直すことはできないんだよね。
もう打ったらそこで終わり。
2017年打たない宣言は終わり。
そして打ったのに打ってないと家族に嘘をつく自分がいたんだろうと思う。
1日一生懸命稼いだ1万円を30分もしないでパチンコ屋に寄付し、2017年宣言も破り、家族に嘘をつく自分になるとこだった、一歩手前。
思い止まった自分が嬉しかった。
家に帰り、鼻歌を歌いながら夕飯を作ったよ。
もし、これが打っていたら後悔と嘘の中、料理してたんだよね。
うちの旦那さんはギャンブルしないから、まったくパチンコやる人の気持ちがわからないんだよね。
やる人の気持ちがわからないってことは、やめるのが大変なんだってこともわからない。
なんでそんなに苦しいのかわからない。
だからね、あえて耐えてきたことは言わなかった。
頑張ったことを伝えても理解できないから、せっかく耐えて嬉しい気持ちがわかってもらえないって嫌な気分になりたくないからね。
でね、鼻歌歌って夕飯用意してたら
「なんか楽しそうだね」って言われたw
そして、1人になってから財布に入ってた1万円を出してお祝い袋に入れた。
これはいくらの価値があるのか、今後の自分の行動次第。
世の中では1万円は1万円の価値だけど、私にとってはこの1万円は1000万円にもなるかもしれないんだよね。
今日、踏ん張ったことでもっと自分が強くなったと思うんだ。
耐えて、耐えきった後の幸福感たまらなかった。
消えてたかもしれない1万円。
そして、耐え切れなかったこの1万円のせいでまた元のパチンコをする人に戻って、また紙くずのように1万円を使いまくり、散財してたかもしれない。
耐えたおかげでこのまま耐え続け、貯金が1000万円になるかもしれない。
そうなった時、この1万円の価値はあたしにとって1000万円の価値に変わるんだ。
パチンコ屋に行ったこと自体が間違いだと言われるかもしれない。
だけど、これは長いパチンコ人生からの脱却には必要だったと自分では思ってるよ。
結局、今日もし耐え切れてなかったら、そもそもいつかはスリップしてたと思うから。
今日耐えられたから、これからも大丈夫だと思える自分がいる。
今日のことを忘れずに、この大事な1万円と一緒にこれかはもパチ禁踏ん張るよ。
パチ禁55日目達成